チケット取得から現地の楽しみ方まで、初めてアンフィールドへ行く日本人サポーターが知るべき要点を、2026-27シーズン情報をもとに整理します。
この記事でわかること
- リバプールのチケットがなぜ「世界一取りにくい」のか、その構造
- メンバーシップ「All Red」の正しい使い方と現実的な攻略法
- 公式で取れないときの合法的な3つの入手ルート
- 絶対に手を出してはいけない非正規チケットの見分け方
- 初心者が見落としがちな「購入後の落とし穴」
リバプールのチケットはなぜ世界一取れないのか?構造から理解する
アンフィールドのチケットは、プレミアリーグの中でも突出して入手難易度が高い。マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルと比較されることが多いが、リバプールがとくに難しい理由は販売構造そのものにある。
まず前提として知っておきたい数字がある。アンフィールドの収容人数は約61,000席。しかしそのうち年間シーズンチケット保有者が大半を占め、一般向けに放出される席数は試合ごとに大きく異なる。人気対戦(マンCやアーセナル戦など)では、一般販売がほぼゼロに近い試合も珍しくない。
さらに重要なのが、リバプールが採用しているクレジット(観戦履歴)ポイント制度だ。これを知らずにチケット購入に臨むと、何時間サイトと格闘しても買えない理由が理解できない。
チケット販売の優先順位(2026-27シーズン版)
| 優先度 | 対象 | 購入の現実 |
|---|---|---|
| 1 | 年間シーズンチケット保有者 | 自動更新で確保 |
| 2 | 観戦履歴(クレジット)の多い会員 | 人気カードも狙える |
| 3 | 観戦履歴の少ない会員 | 主に中小規模の試合を購入可 |
| 4 | 新規会員(クレジットなし) | 残席があれば購入可 |
| 5 | 一般販売 | 事実上なし(在住者向けのみ) |
この構造を見ると明らかだが、初めてアンフィールドに行こうとしている日本人が、公式サイトで定価チケットを自力で取るのは極めて困難だ。絶望的に聞こえるかもしれないが、合法的な入手ルートは複数ある。順番に解説する。
ルート①:公式メンバーシップ「All Red」で自力購入を狙う
All Redの5段階プラン(2026-27シーズン)
リバプール公式サイト(liverpoolfc.com)でチケットを買うには、メンバーシップ「All Red」への加入が前提です。ただし2026-27シーズンからAll Redの制度が刷新され、プランは5段階に再編されました。最も重要なのは、選ぶプランによってチケット購入権の有無が変わるという点です。
| プラン | 料金 | チケット購入権 | 主な特典 |
|---|---|---|---|
| Full | 有料(最上位) | ○ カップ戦・PL全試合+遅延販売 | All Red Video/welcome gift/retail 10%off |
| Light | 有料 | ○ カップ戦・PL試合 | retail 10%off(Videoなし) |
| Video | 有料(月額) | × | 映像コンテンツのみ |
| Junior | 有料(0〜16歳) | △(年齢条件あり) | 年齢別welcome gift |
| Essential | 無料 | × | ニュースレター・会員エリアのみ |
登録前に必ず確認:アンフィールドのチケットを狙うなら、選ぶべきは Full または Light です。無料の Essential と、映像専用の Video ではチケットを購入できません。「とりあえず無料のEssentialで登録」してしまうと、発売日にチケット購入画面へ進めず渡航計画が崩れます。ここを間違えないでください。
価格と発売スケジュール(2026-27)
プレミアリーグの一般入場チケットの額面は、おおむね £30〜£61。試合の格や座席エリアによって変動します。発売は年2回、7月(前半戦)と11月(後半戦)の2波でメンバー向けに売り出され、大半の試合は発売当日に完売します。なお2026-27からは、ヤングアダルト割引の対象上限年齢が21歳から24歳に引き上げられました。若年層・家族での観戦では確認しておくとよいでしょう。
クレジット(観戦履歴)と複数年ロイヤルティ制度
リバプールは観戦履歴に応じた優先購入の仕組みを持ち、2026-27シーズンからクレジットの獲得方法が変更され、複数年(multi-year)ロイヤルティ制度が新たに導入されました。重要なのは、保有クレジットは Full または Light の有効なアカウントでなければ使えない点です。制度の詳細は公式案内(multi-year loyalty)で最新情報を確認してください。
新規会員が現実的に狙える試合
Full/Lightに加入しても、人気カードは観戦履歴の多い会員が優先されるため、新規会員がいきなり大一番を取るのはほぼ不可能です。現実的な狙い目は、ミッドウィークのカップ戦や、観客の集まりにくい中小クラブとのホームゲーム。「試合の格にはこだわらないが、とにかくアンフィールドに行きたい」という人には、このルートが最短です。
公式リセール「Ticket Exchange」を使う
完売後でも、会員が手放したチケットが公式の Ticket Exchange に出ることがあります。利用にはAll Red(Full/Light)が必要で、試合が近づくと放出されますが、出た瞬間に売り切れるためこまめなチェックが前提です。これは数少ない「定価で・安全に」追加チケットを狙えるルートなので、SNSや転売サイトに手を出す前に必ずこちらを確認してください。
ルート②:ホスピタリティチケットで確実に確保する
チケット難を一気に解決できるのがホスピタリティチケットだ。通常席より高額だが、購入のしやすさは段違いで、日程が決まり次第早めに動けばほぼ確実に確保できる。
ホスピタリティチケットとは?
通常の観戦チケットに加えて、以下のような特典がパッケージになっている。
- スタジアム内の専用ラウンジ利用権(試合前後)
- 食事・ドリンク付き(プランによって異なる)
- 専用入場ゲートからの入場(一般列に並ばなくて良い)
- 座席指定(通常よりも良いポジションのことが多い)
費用の目安
試合格や座席エリアによって大きく変動するが、1人あたり£200〜£600(約4〜12万円)が相場帯だ。一般入場チケットと比べると高額に見えるが、食事込み・特典込みで考えると「旅行全体のコスト」の中では許容範囲と考えるファンも多い。
購入先
- リバプール公式サイトの Hospitality ページ(最も信頼性が高い)
- Klook(日本語対応・日本円決済が可能なため初心者向け)
- その他正規代理店(後述)
ホスピタリティは人気試合でも一般チケットより在庫が残りやすいが、シーズン開幕前後に完売するプランも増えている。渡航日程が決まったら最優先で確認すること。
ルート③:正規代理店・観戦ツアーを活用する
「英語でのやり取りに自信がない」「手続きを丸ごと任せたい」という場合は、日本語対応の正規代理店やツアー会社を使うのが現実的だ。
代理店・ツアーのメリット
- チケット手配から宿泊・航空券まで一括で対応してくれる
- 日本語サポートがあるため、現地でのトラブル時も安心
- ホスピタリティチケットを代理手配してもらえるケースが多い
選ぶ際のチェックポイント
代理店を選ぶ際は以下を必ず確認すること。
- 正規代理店であることの明示(怪しい業者との区別)
- チケットの名義確認の有無(名義不一致で入場拒否のリスク)
- キャンセル・変更ポリシーの明確化
- 過去の実績や口コミ
代表的な選択肢としては、HIS(旅行大手)のプレミアリーグ観戦ツアー、またはマルコポーロチケットのような専門代行業者がある。費用は代理手数料込みで割高になるが、「確実性」と「安心感」を買うと考えれば合理的だ。
絶対に手を出してはいけない非正規チケット
ここが最も重要な注意事項だ。
StubHub・Viagogo・Ticketmaster(リセール)・SNSでの個人売買など、定価を大きく超える価格で取引されている非正規チケットには深刻なリスクがある。
非正規チケットの主なリスク
| リスク | 内容 |
|---|---|
| 入場拒否 | QRコードの重複使用・無効化で当日入れないケース |
| 詐欺 | 代金を受け取って音信不通になるケース(SNS個人売買で多発) |
| 規約違反 | リバプールFC規約上、転売チケットは無効化できる |
| 過大請求 | 定価の5〜10倍を請求されるケース |
アンフィールドはNFC(非接触型)チケットを採用しており、入場時に本人確認が行われる場合がある。正規ルート以外で取得したチケットは、入場ゲートではじかれるリスクが現実にある。
「ネットで見つけた安いチケット」「SNSで譲ってもらえそうなチケット」は、イギリスまでの往復航空券代ごとパーになる可能性を理解した上で判断してほしい。
チケット取得後の「落とし穴」チェックリスト
チケットを手に入れた後にも確認すべき点がある。
- チケットの名義確認:自分名義か、他人名義か(入場への影響を確認)
- 受け取り方法の確認:モバイルチケット(アプリ)か、印刷型か
- スタジアムへの持ち込み制限物の確認:ガラス瓶・大型バッグは禁止
- 入場ゲートの確認:チケットに記載のゲートを事前確認
- 入場開始時刻の確認:通常はキックオフ2〜2.5時間前から開場
まとめ:チケット取得の現実的な判断フロー
アンフィールドに行きたい
|
+-- 試合の格にこだわらない
| +-- 新規All Redメンバー登録 → ミッドウィーク/中小クラブ戦を狙う
|
+-- 特定の試合(大一番)を見たい
| +-- ホスピタリティチケット or 正規代理店 → 早期予約が鉄則
|
+-- 手続きをすべて任せたい
+-- HISなどの日本語対応観戦ツアー
繰り返すが、非正規ルートは選ばないこと。日本からはるばる行く旅行のために、不確かなチケットに賭けるリスクは取る必要がない。合法的なルートの中に、必ず自分に合った方法がある。
次のセクション:日本からアンフィールドへの行き方【フライト・乗り継ぎ完全解説】
最終更新:2026年6月 / 2026-27シーズン情報をもとに執筆
チケット価格・メンバーシップ費用は毎シーズン変動します。購入前に必ず公式サイト(liverpoolfc.com)で最新情報を確認してください。
